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イントロダクション

屈指の才能たちが、実在した事件を基に描く、衝撃と感動のドラマがついに誕生!

写真:妻夫木聡(つまぶき さとし)が演じる若きジャーナリスト・沢田。新聞社で黒い受話器を握り電話を受けている。
『悪人』
妻夫木 聡

写真:松山(まつやま)ケンイチが演じる学生運動の活動家・梅山。長めの髪が額にかかり、険しい顔をしている。
『ノルウェイの森』
松山ケンイチ

写真:撮影現場の山下敦弘(やました のぶひろ)監督。あごと鼻の下にひげを蓄え、黒い縁のメガネをかけて、白い木綿の帽子をかぶっている。
『リンダ リンダ リンダ』
監督:山下敦弘

激動の時代に翻弄された、若者たちのすべて
俺たちは“何を”信じるのか?

NHK大河ドラマ「天地人」で国民的俳優となり、最新作『悪人』では世界へと躍り出た妻夫木 聡。『GANTZ』『ノルウェイの森』など様々な話題作で多彩な魅力を披露し続ける松山ケンイチ。今や日本を代表する二大スターが、満を持して初共演を果たす『マイ・バック・ページ』。監督は05年『リンダ リンダ リンダ』を大ヒットに導き、08年、『天然コケッコー』では第32回報知映画賞最優秀監督賞を受賞するなど、今最も注目を集める若き奇才・山下敦弘。4年ぶりに渾身の想いでメガホンを取り、新境地を切り開く。原作は文芸・映画評論、翻訳、エッセイなど広く活躍する川本三郎が自身の新聞社入社当時1969年より1972年までのジャーナリスト時代に経験した日々を綴った衝撃のノンフィクション。それを基に、脚本家・向井康介が3年近くもの歳月を費やしフィクションとして再構成、現代若者の心にも響く青春の葛藤を描いた一級の社会派エンタテインメントとして、映画化される。共演には、忽那汐里、石橋杏奈、韓英恵、中村蒼といった新進気鋭の若手から、長塚圭史、山内圭哉などの実力派俳優、さらには三浦友和にいたるヴェテランまで、豪華で個性的な顔ぶれが寄り集い、物語をよりリアルにエモーショナルに紡いでいく。
1960年代後半。今の日本が失った“社会の熱”が渦巻いていた時代。二人の若者の運命的な出会いにより引き起こされた衝撃の事件。そこに浮かびあがる、激動する「現実」と身を焦がす「理想」の狭間で葛藤する若者たちの想い。時代・世代を超えて魂を揺さぶる、衝撃と感動のドラマがついに誕生!!

1971年。若きジャーナリストと活動家。
二つの運命は交錯し、事件は起きた

写真:新聞社の屋上。書類を手に座っている沢田の前に立つ梅山。1969年。理想に燃えながら新聞社で週刊誌編集記者として働く沢田。彼は激動する“今”と葛藤しながら、日々活動家たちを追いかけていた。それから2年、取材を続ける沢田は、先輩記者・中平とともに梅山と名乗る男からの接触を受ける。「銃を奪取し武器を揃えて、われわれは4月に行動を起こす」沢田は、その男に疑念を抱きながらも、不思議な親近感を覚え、魅かれていく。そして、事件は起きた。「駐屯地で自衛官殺害」のニュースが沢田のもとに届くのだった。

葛藤と挫折。その先に、私たちは“何を”信じるのか?

1960年代後半。海の向こうにはヴェトナム戦争があり、国内では反戦運動や全共闘運動が起きていた、激動の時代。若者たちは、たった一つの不正にも身を震わせ、自分のことよりも世界を考えようとした。そんな時代を背景に、沢田と梅山、そして二人の出会いが引き起こした衝撃の事件を描く本作だが、作品の根底にあるのは、その事件に関わり、葛藤し苦悩する若者たちの物語である。本物のジャーナリストになるために「信じる」ことを選択した沢田。世界を変えるために「本物になる」ことを選択した梅山。方向性は違えど同じ“何か”を求めた二人の想いや周囲の人間を映し出しながら、映画は、あの時代を生きたごく普通の若者たちの「理想」と「現実」を浮き彫りにしていく。そして、強さと脆さが同居する当時の若者たちの姿、そこにはない"何か”を求めるが故の「葛藤」とそれを手にすることのできなかった「挫折」は私たちに訴えかける。彼らは一体”何を”信じたのか? そして今、私たちは“何を”信じるのか?
信じるものも見えず、あきらめがちで、どこか閉塞感の漂う現代。時代に翻弄された若者たちの熱き想いは、現代の私たちの魂を揺さぶり問いかけてくる。“自分は何になりたいのか?”“自分に信じるものはあるか?”その答えこそが今の社会の閉塞感を破るヒントになるのかもしれない。ラストシーン。スクリーンに刻まれる沢田の姿を目にした時、こみ上げる熱い何かとともに私たちはそれを考えずにはいられない。

山下敦弘の切り開く新境地。
時代を代表する奇跡のコラボレーション。

監督・山下敦弘の新たな挑戦に、山下組を支えてきたスタッフも集結。脚本の向井康介のほかに、撮影は数多くの山下作品で独特の世界観を映し出してきた近藤龍人。当時の雰囲気を出すために16ミリフィルムでの撮影を行った。そして妻夫木 聡、松山ケンイチの他にも豪華共演者が集結。妻夫木演じる沢田が働く「週刊東都」の表紙モデルで、沢田の心の支えとなる少女、倉田に『半分の月が昇る空』、『BECK』など話題作の出演が続く忽那汐里。松山演じる梅山が作り上げるセクト、「赤邦軍」の面々には、梅山の恋人で彼の暴走を不安に思う重子に石橋杏奈。重子とともに赤邦軍に参加する七恵に韓英恵。そして自衛官殺害という犯罪に手をかけてしまう柴山には『BECK』、『大奥』と近年活躍目覚ましい、中村蒼。他にも、東大全共闘議長・唐谷に長塚圭史、京大全共闘議長・前園に山内圭哉など実力派俳優二人が、特異な存在感で物語にリアリティを加えている。さらには社会部部長・白石を演じる三浦友和にいたるヴェテランまで、豪華かつ鮮度の高いキャストが寄り集い、あの頃の“社会の熱”を熱く、激しく演じる。
本作をまとめ上げる音楽はクラムボンのミトときだしゅんすけの二人が描き下ろし。作品をエモーショナルに盛り上げる。主題歌「My Back Pages」は本作のタイトルともリンクし、1964年のボブ・ディランのアルバムに収録された名曲。この主題歌を真心ブラザーズと奥田民生が奇跡のカバー。更に、本編内に当時の時代を象徴する音楽が登場するのも見どころの一つ。沢田と梅山が心を通わせるきっかけとなったCCR「雨を見たかい」をはじめとして、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、平山三紀「真夏の出来事」など時代を彩った名曲たちが華を添える。若く才能あふれるキャスト、クリエイターの奇跡のコラボレーションが実現した。

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